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映像スタイルテスト

自分に適した撮影フォーマット

今回は映像について綴ります。

最初から少し脱線したいと思います。

私の尊敬する写真家さんが Youtube で言っていたことが頭にずっと残っています。

「良い写真は必ずしも新しいカメラである必要はない、自分にあったカメラであることが重要」

カメラ業界の雰囲気で最新スペックのカメラが最善である!と刷り込まれてしまっていましたが

言われてみればその通りで、その時の自分に写ルンですがふさわしければそれが最善なのです。

さらにこうおっしゃっていました。

「やりたい表現に対して向いているカメラかどうか」

いつも定期的にそのことに気付きまたいつのまにか忘れてしまっているこの本質を、今度こそは忘れない様に自分への戒めとしてここに綴っておきたいと思います。

『やりたい表現・求められている表現』に対して、そのカメラでそれを実現できるのか?

この順番を間違ってはいけないのです。

『最新のカメラを買った』だから何か撮ろう!でも

まあ、それでも良い人は存在します。カメラが好きで車やバイクを愛でる様に、新しい造形や技術に心癒される人にとってはもちろんそれで良いのです。

ただ私はの場合そういうことをやりたいのではない と思えるので、まずは何を表現したいのかを最初に明確にすることを大事にしたいなと強く思いました。

では冒頭の映像の話に戻りましょう。

今巷では 6K / 8K とよく聞く様になってきました。ついこの前まではフルHD!! みたいな感じだったのに映像の世界の進歩もとにかく早いです。私もこの数ヶ月間 422 10bit で外部モニターレコーディングを基本撮影スタイルとしてやってきました。

高スペックで撮影しておけば何かと安心ですし、最終的なクオリティも上がるのは間違いありません。カラーグレーディングを実施するなどして映像の作り込みを行うこともはじめていました。

この撮影スタイルはこれからも継続していこうと思っているのですが、ただひとつ考え直さなければいけないことがあると思ったのです。映像だけでなく写真にも言えることなのですが、高解像度で撮影すればするほど保存スペース、編集時にPCにかかる負荷が増し編集途中にパソコン画面がカクツクなど、様々な弊害が発生してきます。

この現象を紐解いてみると、最初に記載した「最新スペックが最善である」という刷り込みからきているように思えました。そうではなくて、その時の自分にとっての最善は何か?がまず先にあって、そこで最新スペック・高解像度が必要であればそれを使用すれば良いし、整理してみたら高解像度である必要がないというのであればスペックを落として撮影すれば良いのです。

そうすることが、自分にとっての最善となるのです。

なぜなら保管スペースを節約できますし、パソコンにかかる負荷も少なくて済むので結果的に編集時間が短くなるからです。

 頭にずっと残っているその写真家さんの言葉に従い、今の自分に必要な撮影フォーマットはなんなのか? その疑問を整理するために

今日は雨の土曜日ということもあり、朝から撮影テストを実施しています。

broken image

 持っているすべてのカメラで動画撮影を行い、撮影した映像をパソコンのモニターで確認しています。カメラに内臓されているフィルムシュミレーションを確認したり、持っているレンズやフィルターの組み合わせ、カラーグレーティングした時としない場合の比較、4KやHDだけでなく24pや30Pの印象の違いなど、考えられるすべてのことをいったんモニター越しに確認してみることにしたのです。

今 まだ作業中なのですが これが整理できた時には、なんでもかんでもフル装備で撮影に望まなくても、何のために使用する映像なのかによって必要最低限の機材で撮影に臨める様になると思います。

所有している富士フィルムのカメラに搭載されているフィルムシュミレーションは想像以上に優秀でした。カラーグレーディングなしで、あまり手間をかけることなくある程度のクオリティの映像が作れそうな予感です。

それではまた、撮影テストに戻りたいと思います。