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写真撮影の練習方法

自分がカメラに合わせる

揺るがない自分の基準をつくるには

写真家の水谷充さんが、写真撮影の練習方法を紹介されていました。

このやりかたは自分も以前考えて実践したことがあり、一見遠回りに見えて実はとても有効な方法だと思っています。今時地味な努力をする必要も感じられないし、そんなことをやりたいと思う人も少ないかもしれませんがご紹介したいと思います。

まず最初にこの練習方法の考え方について説明します。

「この練習は自分がカメラに合わせる」というやりかたです。

なぜそんなことをする必要があるのか。

それは明確な自分の中の基準を作るためだと理解しています。

ではなぜ、基準を作る必要があるのか?

それは基準がないと応用ができないからです。

まず基準があって、少し足りなければそこから足す、多ければ引くということが可能になります。

前提として基準がなく、基準を探すことから始めるのと最初から基準があるのとでは雲泥の差となります。

それでは実際の練習方法をご紹介しましょう。

まず機材の設定について。

レンズは50mm (標準レンズ)、シャッタースピードは 1/250 、絞りは F5.6 ISO100

(フォーカスの距離はマニュアルにして2.5mで固定)

練習のルールは「この設定を絶対変えないこと」、それだけです。

この条件で撮影していくと、暗過ぎたり明る過ぎたり自分が欲しい明るさには、なかなかなりません。通常ならすぐ消してしまう様な写真を量産することになりますが、ダメな写真を量産することがこのトレーニングの本質なのです。

カメラの設定は複数の変数を決定する必要があります。これらを最初から一編に理解しようとすると、頭が混乱します。(カメラ初心者の場合です)
だからこそカメラが自動でそれらの変数を設定してくれるようになっているのですが、カメラに任せきりになっていてはいつまでたっても自分らしい写真は撮れるようになりません。

今回の練習のカメラ設定でなくても良いのですが、とにかく自分の中にこの設定の時はこんな感じで写るという明確な基準、言い換えればカメラがなくてもそれがイメージできるようになることが

大事なのです。

私もまたこのトレーニングをしばらく再開してみたいと思います。

昔は写ルンですで、誰しもがこのトレーニングを行っていたとも言えますよね。

今はデジカメなので、もっと手軽にお金をかけずにできるようになりました。

ぜひ試してみてください。