サイトへ戻る

古いカメラと写真意欲の話

オールドデジタルカメラ

一時期フィルム写真がなくなってしまう.... という雰囲気が世の中に蔓延していたような記憶がありますが、最近もまだフィルムの販売は継続されています。新宿の北村写真機店のようなおしゃれな中古カメラを扱う店の存在もあって古いカメラへの注目度も高まっているのでしょう。

私は世代的にもともと写ルンですから写真をはじめたので、当然ながら写真とは撮影した後に現像に出してネガとプリントを受け取るという流れでした。プリントも1枚数円くらいだったような...

はじめてフィルム一眼を買ったのは2016年で、たしかマップカメラだったと思います。海外旅行に持参するためにニコンの F2を購入しました。その当時も高かかったですが35mmフィルムでACROSS100 のモノクロフィルムが3本で1800円だったと思います。KODAK PORTRA400とかは5本で6000円でした。それが今ではその当時の3倍の値段になっています。

デジタル全盛の時代になればなるほどフィルムをやりたくなってきます。だってあんなに高画素・高性能のカメラで動画や写真を撮っていたら他の誰とも同じになってしまうような気がするのです。

ガチプロの人なら最新機材でもその人にしか撮れない作品を作りだしてくると思うのですが、自分はそんな才能は持ち合わせていないことは承知しており、あまり人が使わない機材を選択したくなるのです。

実際、フィルムには今の最新デジタルにはない独特の魅力がありますよね。それはわざわざ説明しなくても、特に今の若い人たちはわかっているように感じています。ただフィルムをやりたくても現状の価格だと一般人には現実的に無理な状況なのがとても残念です。

フィルムを支給されたり潤沢な予算があって100万円分フィルムを購入できるような写真家さんは別として、一般的には高価なフィルムをここぞという時に大事に大事に1枚づつ撮影することくらいしかフィルム写真を続けることは困難になってきています。

 

以前、森山大道の模写にニコンのD200 を使用したというブログを書いたのですが、ニコンのD200は今その価値を見直されている機種です。その理由はセンサーにあります。現在デジカメのセンサーはCMOSセンサーが採用されていることがほとんどですが、デジカメが出始めた頃に採用されていたのはCCDセンサーでした。

このニコンD200のセンサーにもCCDセンサーが採用されています。このCCDセンサーはフィルムを使用したときのような色味を再現するような印象があり、いまCCDセンサーのカメラが再評価されているようです。

 

ここ数年写真より動画ばかりをやっていましたが、最近また写真を撮りたいという衝動が沸いてきて街を徘徊しながら写真を撮っています。

そんな時に手に取りたいカメラはやはりCCDセンサーのカメラなのです。本当はコダックのカラーフィルムでを入れたカメラを持って撮影に出たいところなのですが、先ほども書いたような状況ですからそんな簡単にフィルムをやることはできません。

なんとかデジタルでもフィルムライクな写真を撮りたいという気持ちを落ち着かせてくれるのがCCDセンサー搭載のカメラなのです。

昨日大型書店でカメラコーナーの書籍を眺めていましたら、オールドカメラを特集した本がありました。その中にCCDセンサー搭載のカメラをまとめたページがあり、ペンタックスやオリンパスなどにもCCDセンサー搭載のカメラが載っていました。これらは今はまだ中古で入手できますが、いつ買えなくなるかわかりません。現在所有しているものでも故障したらもうそれでおしまい!という感じなので、バックアップに複数台もっていても良いと思っています。

とりあえず定期的に買っておこうかなー...


実は今猛烈に欲しいCCDセンサーのカメラがあるのですが、それは無地に購入できた時に改めてブログに書こうと思います。現在探索中です、とにかく市場に出てこないのです。

 

何度もブログに書いていることですが重要なのは機材ではなくて写真のそのものです。

iphoneだろうが最新デジカメだろうが何を撮ったか?が本質であることは変わりないのですが、カメラは道具であると同時に、時に道具を超えた存在にもなります。

矛盾するようですがカメラによって気持ちが変わるというか、カメラが振舞いを要求するようなところがあって、今自分が撮りたいテーマに合うカメラというのが存在するようにも思うのです。

例えば、街に出て写真を撮るなら断然コンデジだと思っています。もちろんCCDセンサー搭載のコンデジなら最高です。ポケットにコンデジ1台だけ入れて手ぶらで街をスナップしようと思うだけでいつまでも歩き続けられる。そんな不思議な魅力がカメラにはあります。